名前は、垣根を突き通るほど勢いよく伸びてくる様子に由来するとのこと。だが今の時期は10㎝ぐらいの背丈でかわいい感じ。径2㎝ぐらいの花が大きく見える。田植え前の田んぼや畦など粘土質で湿った場所を好むようだ。
対生する葉の根元に一輪ずつ花を付けるので、二輪単位で花が増えていく。初春に咲く赤紫の花は多く、特に同じシソ科のホトケノザやヒメオドリコソウと似ているが、大きめの花を少数付ける点で違っている。
昔の銅銭を思わせる丸みを帯びた葉を、連続して付けている様子から、別名連銭草(レンセンソウ)という。意外だが薬効が知られており、乾燥したものは同じ名で漢方薬になっている。ただの雑草ではない。