植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

バイカウツギ

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今の時期の多摩丘陵は白い花をいっぱいつけた木が多い。代表は大木になるエゴノキだ。ノイバラやスイカズラも今満開だ。

 

この木は高さ2-3mぐらいの低木で、雑木林の林縁に生えていた。葉はエノキに似ていて平凡だが、近づくと、星形のエゴノキとは違い、丸みのある花びらが特徴的だ。梅の花を思わせる清楚な白い花から、梅花(ばいか)という名前がある。ただし花びらは4枚でアジサイ科である。ウツギ(空木)は枝の中が中空であるためだ。

 

目の前の花に鼻を近づけると甘く爽やかな香りがある。香水にもなるそうである。控えめな香りは、いつまでも嗅いでいたいと思ってしまう。