キツネノマゴ(狐の孫)という植物の果穂である。夏ごろから白に紫の模様の入った小さな花がポツポツと咲き続ける。穂が柔らかそうで、モコモコしてシッポみたいなことから「キツネ」という名が付いている。黄色くなるのかと思っていたが、画像のように葉と一緒に赤紫色に「紅葉」している。
果穂には紡錘型の実が付くが分かりにくい。ほとんど落ちてしまっているようだ。穂はガクと苞(ガクを包むもの)からなり、それぞれ細かい白い毛が生えていて柔らかい感じになっている。
この植物は草丈が10㎝ほどしかなく全く目立たない。変わった名前だけは知っていたので、今年実物を初めて見た時ちょっと嬉しかった。その後色々な場所で群落を見たが、注意しないとスルーしてしまうような地味な存在である。
キツネノマゴの花:2020-08-20.