河川敷の一段上がったところに枯れた背の高い草が林立していた。青空をバックに全体に真っ黒に見える。3m以上あり、先端は不自然に曲がった棘のある鞭のようで、茎の途中にギザギザした塊が付いている。葉は萎れて辛うじてへばり付いているだけだ。何かアメリカン・ホラー的な禍々(まがまが)しいものを感じる…。
種明かしをすると、オオブタクサの現在の姿である。先端の部分は雄花だったところで、花は全部落ちている。その下の塊のようなものは雌花の花後で、苞に包まれた実が残っている。実も異様な形だが、棘で服にくっ付く【画像下】。しかし高い位置に付いているので、原産地の北米ではバッファローあたりが運んだのか。中に小さな種が入っている。
オオブタクサの花:2020-9-16.