植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コゴメウツギの花

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 せいぜい2mぐらいの低木で雑木林の林縁をびっしり覆っている。落葉樹で今頃一気に葉を広げる。葉の形は同じバラ科モミジイチゴに似ているがトゲがない。

 コゴメ(小米)と表現される小さな白い花がユキノシタ科のウツギ(ウノハナ)を思わせるのでこの名がある。そういえばウノハナの季節だ。つい1週間前までツボミすら見えなかったが急に花が出現した。といっても径34㎜の超小型。拡大するとバラ科らしく花びらは5枚で、同じ白色半透明の短いガクも5枚あり、10枚に見える。薄暗い林縁にごく小さな星が多数といった趣である。

 ほとんど気づかれることもなく花の時期を過ぎると、また何の変哲もない雑木林に戻る。