せいぜい2mぐらいの低木で雑木林の林縁をびっしり覆っている。落葉樹で今頃一気に葉を広げる。葉の形は同じバラ科のモミジイチゴに似ているがトゲがない。
コゴメ(小米)と表現される小さな白い花がユキノシタ科のウツギ(ウノハナ)を思わせるのでこの名がある。そういえばウノハナの季節だ。つい1週間前までツボミすら見えなかったが急に花が出現した。といっても径3‐4㎜の超小型。拡大するとバラ科らしく花びらは5枚で、同じ白色半透明の短いガクも5枚あり、10枚に見える。薄暗い林縁にごく小さな星が多数といった趣である。
ほとんど気づかれることもなく花の時期を過ぎると、また何の変哲もない雑木林に戻る。