植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

原種スイセン

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古い住宅街の園芸店。丘陵地にあり、急斜面を利用した広い庭園のあるお宅を改装したものである。色々なところにセンスが光る。今の時期置いてあるのはシクラメンスイセンが主だ。見たことのない変わった色や形の花や、珍しい原種の鉢などを見せていただいた。その中にあった花である。

 

画像はスイセンの原種とのこと。草丈は10㎝ぐらいとごく小さい。葉も花もじつに繊細な作りだ。花の筒状の部分を副花冠というが、透明感のある薄い織物のような質感である。小さい花びらが6枚飾りのように付いており、アクセントになっている。花を見ていると吸い込まれそうな魅力がある。

 

ヒガンバナ科の球根を持つ多年草。地中海沿岸から西アジアが原産地で、原種は約30種類知られている。これはペチコート型と呼ばれるタイプである。どこか艶めかしいのはそのせいか。

 

こういうものがあることは初めて知った。後でネットを調べると色々な種類が売られており、そんなに珍しいものではないようだ。店で欲しいと思ったが、葉が小ネギみたいで間違えそうと思い、やめておいた。スイセンヒガンバナと同じで有毒である。