これも木の幹に張り付いているのを見かけた。いろいろなところでキヅタと競うように生えている。丸っこい葉はどこか作り物めいている。ネットや図鑑で調べたがなかなかヒットしない。ようやくテイカカズラの幼木らしいことが分かった。
つる性の木には成長すると全く形が変わるものがある。この植物も、1センチぐらいだった葉が数センチまで大きくなり、形や模様も変わる。幹にへばりついていたものが木から離れて茂り、6月ごろ白いスクリュー型の花を咲かせる。とても同じ植物とは思えない。正体がわからなかったのはそのせいのようだ。
日本原産のキョウチクトウ科植物だ。園芸種も多い。常緑だが古くなった葉は紅葉する。そのため画像のようなつるごとに色が変わる現象が起こる。
名前は、和歌で有名な藤原定家の伝説にちなむそうである。そんな昔から知られていたのだ。