これもかしの木山公園。地面に変わった形の木の実が落ちていた。見上げるとシラカシと肩を並べるぐらい高い木だ。葉は複葉で、数えると14枚の小葉からなる。木全体はなんとなく南方の植物の雰囲気がある。
画像のように、薄い飴色の丸い実に旧式のポットのフタのようなヘタがついている。半透明で中に黒いものが見え、振ると動いてカラカラ音がする。じつに不思議な感じだ。
調べるとムクロジであった。東南アジアに分布し、日本でも自生する。変わった名前と、種が正月の羽根突きの羽根に使われることは知っていた。実物は初めてだ。
皮をむいて中の種(核)を見ると羽根に使われることが納得できる。球に近い丸さだけでなく、突いても割れない硬さを持っている。
ネットに関連記事はたくさんあった。縁起の良い木であることや実がサポニンを含んでいて石鹸代わりになる、などいろいろ楽しめる植物だ。