植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ムクロジの実

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 これもかしの木山公園。地面に変わった形の木の実が落ちていた。見上げるとシラカシと肩を並べるぐらい高い木だ。葉は複葉で、数えると14枚の小葉からなる。木全体はなんとなく南方の植物の雰囲気がある。

 画像のように、薄い飴色の丸い実に旧式のポットのフタのようなヘタがついている。半透明で中に黒いものが見え、振ると動いてカラカラ音がする。じつに不思議な感じだ。

 調べるとムクロジであった。東南アジアに分布し、日本でも自生する。変わった名前と、種が正月の羽根突きの羽根に使われることは知っていた。実物は初めてだ。

 皮をむいて中の種(核)を見ると羽根に使われることが納得できる。球に近い丸さだけでなく、突いても割れない硬さを持っている。

 ネットに関連記事はたくさんあった。縁起の良い木であることや実がサポニンを含んでいて石鹸代わりになる、などいろいろ楽しめる植物だ。