東側、相模原台地の方向からみている。台地上を近づくと急に落ち込んで谷になり、その向こうに城山が現れる。近づくほど威圧感が高まる。山の斜面は急傾斜の崖だ。平らな土地の向こうに台形の山が伸びあがって迫ってくるような印象である。
標高375m。近場の手ごろなハイキングコースなので幾度となく登っている。西側の山地と低い鞍部で繋がっているだけの独立峰だ。北東側(画面右)で相模川が東方向から南方向に流れを変える。南側(画面左)には支流の串川が東に流れて合流している。
この不思議な地形がどうやってできたか?前回述べたように、フィリピン海プレートに乗った丹沢山塊が陸(関東山地)のプレートに衝突したことで海底の堆積物が盛り上がったものであろう。しかし、山地がここで切れて高くなっているのが奇妙だ。さらに付近で相模川が屈曲していることも気になる。
複雑な断層運動によるものか。はたまた、何か固い地質構造があって、侵食され残ったものか…。こういうことを考えるのは楽しい。