植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

相模川/城山/津久井湖

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峰の薬師から 191027

 城山湖(山頂)付近から相模川下流方向に城山と城山ダムを見ている。ダム湖津久井湖)はここのところの大雨で濁り、満水状態である。

 独立峰のような城山の南西側には神奈川北部の山地、さらに丹沢連峰が続く。広域地図を広げると山が押し寄せてくるように見える。ドローンで見れば壮観だろう。素人ながらこの地形の成因を考えてみた。(無責任デス。)

 以前紹介したように、かつてこの付近は海底で、トラフ(浅い海溝)があり、陸のプレートに対して南からフィリピン海プレートが沈み込んでいた。ちょうど今の相模川の線である。

 その後(~1500万年前)、海側からの丹沢山塊の衝突・付加によりトラフはどんどん埋って陸化し、ついに盛り上がって両側に山地を形成した。実際、地質図を見ると相模川の両側は、トラフ堆積物の地層(相模湖層群)からなっている。一方、トラフの跡は相対的にずっと低地であったため、現在の相模川になったと考えられる。

 「山が押し寄せてくる」という表現は、比喩ではなく実際に起こったことなのである。そして、それは現在も続いている。