城山湖(山頂)付近から相模川の下流方向に城山と城山ダムを見ている。ダム湖(津久井湖)はここのところの大雨で濁り、満水状態である。
独立峰のような城山の南西側には神奈川北部の山地、さらに丹沢連峰が続く。広域地図を広げると山が押し寄せてくるように見える。ドローンで見れば壮観だろう。素人ながらこの地形の成因を考えてみた。(無責任デス。)
以前紹介したように、かつてこの付近は海底で、トラフ(浅い海溝)があり、陸のプレートに対して南からフィリピン海プレートが沈み込んでいた。ちょうど今の相模川の線である。
その後(~1500万年前)、海側からの丹沢山塊の衝突・付加によりトラフはどんどん埋って陸化し、ついに盛り上がって両側に山地を形成した。実際、地質図を見ると相模川の両側は、トラフ堆積物の地層(相模湖層群)からなっている。一方、トラフの跡は相対的にずっと低地であったため、現在の相模川になったと考えられる。
「山が押し寄せてくる」という表現は、比喩ではなく実際に起こったことなのである。そして、それは現在も続いている。