さわやかな秋晴れの今日、東京調布市の神代(じんだい)植物園に行った。ちょうどツリフネソウが満開だった。
見れば見るほど奇妙な形の花である。3-4センチの結構大きい花が宙に浮いて見える。長軸方向に茎がないためのようだ。画像のようにじつは中央でつながっている。これを帆をかけた釣り船に見立てたのが名前の由来とのこと。
右上の蕾と比較するとわかりやすいが、花びらが三枚とガク片三枚からなり全部同じ色をしている。後ろのガク(距きょ、という)が帽子(袋?)のように伸び、先がすぼまってくるりと巻いている。ここに蜜をためてハチなどを誘う仕掛けだ。
日本を含む東アジアの湿原等に自生する。街で見かけるホウセンカ(鳳仙花)と同じ仲間だ。同じように実がはじけて種を飛ばすそうだ。