ランの仲間は花が独特の精巧なカタチをしている。その色調も相まって神秘的ですらある。この植物も極小バージョンながら拡大するとナマイキに「ランの花」である。
地面に着いた小さな葉の根元から20cmぐらいの花穂が一本伸び、多数の小さな花がラセン状に付く。一直線に並ぶと倒れてしまうので、自然にラセン状になるという説がある。たまたま右巻きと左巻きがくっついて咲いていたので接写してみた。
昔、初めて見たのは日当たりのよい芝生だった。このピンクの小さな花が混じって咲いているとなかなか良い感じで、「芝生屋も粋なことをする。」と思った記憶がある。それが今やちょっとした空地などには必ず生えている。誰かが種を蒔いたわけではないようだ。長い花穂が風に揺れて種を振りまくのだろう。