保護色で分かりにくいが、花の上に緑の虫(おそらくショウリョウバッタの幼虫)が2匹も乗っている。ただし、「虫取り」の名前は、このままワシワシ齧るということではなく、茎から粘液が出て虫が付くからだそうだ。消化することはないので食虫植物ではない。
濃いピンク色が絵になるのか、ネットで画像が多数あげられていた。ヨーロッパ原産の幕末からの帰化植物で、以前紹介したシロバナマンテマの近縁である。花の中央のフリルのような飾りがカワイイ。
撮影したのは多摩丘陵を公園化した都立の緑地である。この植物は、新しく整地されたような場所にいち早く入り込む。雑木林を切り開いた草地は、このような「侵入種」の雑草に覆いつくされている。里山の固有種はそれらに埋もれてかろうじて残っているにすぎない。公園整備は歩道と道しるべ、木柵ぐらいで充分だと思う。絶滅(危惧)種を増やしては元も子もない。