植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

シロバナカタクリ

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 3月も末になり気候も良くなってきた。今日は、相模原市の「カタクリの里」に出かけた。山野草を集めた植物園である。今の時期はカタクリの花を中心に様々な早春の花が咲き乱れるので、ほぼ毎年観に行っている。

 予想通りちょうど開いたカタクリの花が里山の広い斜面を覆っていた。草丈は10センチメートルもない小さな植物であり、葉に黒い斑点があって迷彩色のようになっている。一株ではあまり目立つものではないが、一面に咲いていると壮観である。種が芽を出してから開花まで6,7年かかるとのことで、主催者の方の長年の努力の程がうかがえる。

 カタクリの花は薄紫から赤紫まで様々である。うつむいた感じで咲いているため、正面から写真を撮るとなると下から狙うしかない。あちこちで地面に這いつくばってカメラを構えている人が見られた。

 画像は珍しい白花種である。やや小ぶりで、葉の色が薄く華奢な感じ。黒点もない。(左側は普通種の葉)そのためとりわけ清楚な感じがする。よほど珍しいらしく所在を示す看板が近くに立ててあった。

 赤紫(カタクリ)、薄黄色(ヒカゲツツジ、キブシなど)、ピンク(玄海ツツジ)…多種類の春らしい色の花の競演であった。