植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アレチハナガサ

荒地花笠。以前紹介したヤナギハナガサ(柳花笠)は小さな赤紫の花が傘状の大きな花序を作り、花壇に植えられるような見ごたえのある花であった。類縁のこの花は、花の直径は3mmくらいで筒状の花弁が五裂する。草丈こそ1.5mぐらいと大きくなり盛大に分岐するが、花序は小さく花もまばら。花色も薄赤紫で遠目には白く見える。ただ近くに寄ってみると薄紫の五芒星(ごぼうせい)のように見えてなかなか味がある。

 

撮影したのは相模川の河川敷でいかにも「荒地」といった環境である。今の時期は他の花が少なく地味ながら目立っていた。なお気を付けていると街中の道端でも結構見かける。

 

南アメリカ原産の帰化植物。日本では珍しいクマツヅラ科。何種類か亜種があるが、花序や葉の形の差が微妙である。とりあえずアレチとしておく。