植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ウグイスカグラ

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 花も葉も大変小ぶりな灌木(かんぼく)だ。雑木林の中でそこはかとなく生えている感じである。よく見ないと花が咲いていることすらわからない。しかし接写して詳細に見ると実に美しい。ちょっと和風の趣があるので好きな花である。2月初めごろにも咲いているのを見たことがあるが、今の時期が花の盛りである。

 スイカズラ(忍冬、金銀花)の仲間だそうである。鶯の啼く今頃に咲くのでウグイスカラというのかと思ったが、スイカズラのように蔓性(つるせい)ではないので蔓(かずら)というのはおかしい。カラ(神楽)である。名前の由来はよく分からないとのこと。

 

 初夏に真っ赤な実がなり、甘くて食べられる。ウグイスかどうかは知らないが、鳥がお祭り(お神楽?)をした後食べて種を蒔くらしい。そのため雑木林の中などいろいろなところで見かける。地味だが堅実に生きている植物である。