花も葉も大変小ぶりな灌木(かんぼく)だ。雑木林の中でそこはかとなく生えている感じである。よく見ないと花が咲いていることすらわからない。しかし接写して詳細に見ると実に美しい。ちょっと和風の趣があるので好きな花である。2月初めごろにも咲いているのを見たことがあるが、今の時期が花の盛りである。
スイカズラ(忍冬、金銀花)の仲間だそうである。鶯の啼く今頃に咲くのでウグイスカズラというのかと思ったが、スイカズラのように蔓性(つるせい)ではないので蔓(かずら)というのはおかしい。カグラ(神楽)である。名前の由来はよく分からないとのこと。
初夏に真っ赤な実がなり、甘くて食べられる。ウグイスかどうかは知らないが、鳥がお祭り(お神楽?)をした後食べて種を蒔くらしい。そのため雑木林の中などいろいろなところで見かける。地味だが堅実に生きている植物である。