植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

モミジイチゴ(紅葉苺)

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 日当たりのよい雑木林の林縁で咲いていた。直径3㎝ぐらいある大きめの花を直線的な枝に沿って多数つける。しかし地味な純白色で下向きに咲くためか、あまり目立たない。この画像は高い位置の花を下から見上げる形で撮ったものである。小さな蜂(ハバチの仲間?)が一緒にいるのがご愛敬だ。春らしい光景である。

  バラ科キイチゴ属で、秋に黄色っぽいオレンジ色の粒が集まった実がなる。いわゆる野イチゴ、ラズベリーの仲間である。

 以前はモミジイチゴといっていたと思う。確かに葉はカエデに似ている。だが、その名ではウイキペディアがなく、モミジイチゴが正しいようだ。漢字で「葉」が重なってしまうからかもしれない。

 木イチゴは美味しいのだが、私が食べると口の中やのどがむず痒くなる。以前述べたが、ハンノキ属の花粉症に伴うフルーツアレルギーのためだ。食物アレルギーの検査では、バラ科の果物(リンゴ、桃など)に弱いながら反応が出た。困ったものである。

 この植物は人の背丈ぐらいの低木だが、樹勢が旺盛で他の植物を駆逐する。そのためネザサと同じように里山を荒廃させてしまう。また鋭いとげを持っていることからも嫌われて、自然公園では刈り取られているようだ。