日当たりのよい雑木林の林縁で咲いていた。直径3㎝ぐらいある大きめの花を直線的な枝に沿って多数つける。しかし地味な純白色で下向きに咲くためか、あまり目立たない。この画像は高い位置の花を下から見上げる形で撮ったものである。小さな蜂(ハバチの仲間?)が一緒にいるのがご愛敬だ。春らしい光景である。
バラ科キイチゴ属で、秋に黄色っぽいオレンジ色の粒が集まった実がなる。いわゆる野イチゴ、ラズベリーの仲間である。
以前はモミジバイチゴといっていたと思う。確かに葉はカエデに似ている。だが、その名ではウイキペディアがなく、モミジイチゴが正しいようだ。漢字で「葉」が重なってしまうからかもしれない。
木イチゴは美味しいのだが、私が食べると口の中やのどがむず痒くなる。以前述べたが、ハンノキ属の花粉症に伴うフルーツアレルギーのためだ。食物アレルギーの検査では、バラ科の果物(リンゴ、桃など)に弱いながら反応が出た。困ったものである。
この植物は人の背丈ぐらいの低木だが、樹勢が旺盛で他の植物を駆逐する。そのためネザサと同じように里山を荒廃させてしまう。また鋭いとげを持っていることからも嫌われて、自然公園では刈り取られているようだ。