植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヒュウガミズキの花

f:id:M_majipan:20190313073240j:plain

 最近は、早春の黄色い花を咲いた順番に紹介している。

 

 この植物はマンサク科トサミズキ属の落葉低木(樹高1.2-2メートル)である。半球状の樹形で、葉が出る前に株全体が無数の小さな黄色い花で覆われる。公園などでよく見かける。

 

 花色は前回のサンシュユよりやや白っぽく、少し緑がかった上品な黄色である。画像は未だ開ききっていないつぼみだ。

 

 近畿地方日本海側などの限られた地域に自生しているそうである。 しかし、名前はヒュウガ(日向=宮崎県)なのにそこには自生していない。葉に筋が目立つのでミズキ科かと思うとそうでもない。

 

 ネットによると「どうも誤解されたらしい」などと書いてある。面白い名前の由来もあるものだ。しかし名前のイメージと花の感じは合っているように思う。日向みずきなんて芸名でありそうだ。

 

 上の写真を撮った時は、蕾からちょうど花芽が噴出したところであった。「花にはちょっと早かったかな」と思いながら、カメラを持って大きな株の周りをゆっくり一周したら、最初に見たところの花が開いていた。見ている間に花が咲いた経験は初めてである。まあ、春とはそんなものかもしれない。

f:id:M_majipan:20190313073311j:plain