台風一過の晴天の下、多摩丘陵を歩いた。ヒガンバナが一斉に咲いていたが、それ以外はあまり目ぼしいものはない。まだ夏草が盛大に繁茂している。そんな中、切通しの薄暗い斜面にとても小さな黄色い花を見つけた。
草丈は15㎝ほど、花は径4,5㎜しかなく繊細な感じがする。調べると以前紹介したキンミズヒキの小形種であった。長い穂に黄色の花がぎっしりと並ぶキンミズヒキと比べると、花は数輪しか付いていないが、確かに特徴は似ている。下の画像で見られる3枚の小葉からなる葉もそっくりで、同じバラ科のイチゴにも似ている。
ミズヒキ(タデ科)は長い穂に小さな紅白の花が並ぶので「水引」。それに似て花が黄色なのがキンミズヒキ「金水引」。さらに小型でカワイイので「姫金水引」というわけだ。和風でメデタイ名前である。