自宅から歩いて5,6分の住宅地にある公園。全体にコナラを主とする雑木林で薄暗い中に小径が通じている。足元にはササが多く、さして珍しい植物はないと思っていた。今日の早朝、散歩で立ち寄ってこの花を見つけた。周囲を見回すとササに交ってあちこちに生えている。みな花を付けていた。こういうものを見つけると嬉しい。
キク科。丈は50㎝ぐらいで枝は細いが木質で、草ではなく木である。丘陵や低山の林縁などに多い。平地の住宅地の中で群落を見るのは初めてだ。昔、和歌山県の高野山金剛峰寺でホウキの代わりに使われたのが名前の由来とのこと。
先日紹介したカシワバハグマの近縁。花は拡大するとなかなか見ごたえがある。繊細なリボン状の花弁が付いた筒状花が10数本集まり、花弁の先にカールがかかっている。全体に薄いピンク色をしている。中心部の色が濃いのは花の根元に生えている冠毛という長い毛の色による。花が枯れると冠毛は白っぽくなり根元に種が付いていて風に乗って飛ぶようになる。同じ科のタンポポやアザミの種に似ている。