野菜畑の一角でパクチーが栽培されており花を咲かせていた。高さ50㎝以上に伸びていて、葉が上の方ほど切れ込んで糸のように細くなっているので別の植物のようだ。
花は径5㎜ほどと小さく、よく見ると5枚の花びらが非対称に伸びており面白い形をしている。実は球形でトマトのヘタのような突起が付いている。拡大すると全体にバランスが取れていてなかなかきれいだ。
セリ科の一年草。若い葉はパクチーと呼ばれ、クセのある香りで料理のトッピングなどに使われる。パクチーはタイ語由来。中国ではシャンツァイ(香菜)という。英名はコリアンダーだ。実や種は香辛料としてカレーなどにも使われる。同じものだとは調べてみるまで知らなかった。南ヨーロッパ、地中海沿岸から小アジアの原産で、3000年以前から世界中で香料や野菜として利用されてきた。
実がなると全体に枯れる。茶色になった実には種が2個入っており、乾燥すると独特の臭みが消えてフローラルな良い香りになる。