植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

パクチーの花と実

野菜畑の一角でパクチーが栽培されており花を咲かせていた。高さ50㎝以上に伸びていて、葉が上の方ほど切れ込んで糸のように細くなっているので別の植物のようだ。

 

花は径5㎜ほどと小さく、よく見ると5枚の花びらが非対称に伸びており面白い形をしている。実は球形でトマトのヘタのような突起が付いている。拡大すると全体にバランスが取れていてなかなかきれいだ。

 

セリ科の一年草。若い葉はパクチーと呼ばれ、クセのある香りで料理のトッピングなどに使われる。パクチータイ語由来。中国ではシャンツァイ(香菜)という。英名はコリアンダーだ。実や種は香辛料としてカレーなどにも使われる。同じものだとは調べてみるまで知らなかった。南ヨーロッパ、地中海沿岸から小アジアの原産で、3000年以前から世界中で香料や野菜として利用されてきた。

 

実がなると全体に枯れる。茶色になった実には種が2個入っており、乾燥すると独特の臭みが消えてフローラルな良い香りになる。