植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

トウバナ

f:id:M_majipan:20210523170005j:plain

これも目立たない小さな花。果樹園の木の根元で他の草に覆われそうになりながら咲いていた。野の花に興味を持つようになり、多摩丘陵を歩くようになって数年経つ。だんだん見えてきた景色だ。

 

一見してシソ科とわかるカタチだ。草丈は10㎝ぐらいで小柄。花はガクを含めて5~6㎜で、拡大すると紅色を帯びた極小の花びらが可愛らしい。

 

名前は輪状で段になって咲く花序の形から、五重塔の「塔花」である。この型の花序を持つ植物はホトケノザなどシソ科に多いが、一番小さいのではないか。それで「塔」とは面白い。いや、今の時期は小さいが、意外と日向では大きくなるタイプかもしれない。