植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

スイレンの花

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睡蓮と書くと、眠ったようなけだるい午後の蓮(はす)の花のイメージが浮かぶ。同時に湿り気を帯びた暖かい空気と、とろんと濁った池の水面の雰囲気も感じる。

 

ある住宅地の中の公園の池でもう睡蓮が咲いていた。目を奪われるようなピンクのグラデーションの花びらと金色の雄シベは何とも美しい。

 

スイレン科の水草。蓮とよく似ているが蓮はハス科なので系統が違う。熱帯から亜熱帯のアジアが原産地である。日本には数少ない温帯性のヒツジグサという種類が自生する。白い花で未の刻(午後2時ごろ)に開花するためその名がある。

 

フランスの印象派の画家モネの睡蓮連作は有名だが、昔から欧米で多数の園芸品種が作り出されて世界中に広がっている。

 

完璧な花と異なり、ツヤがある葉はデリケートにできているのか、枯れて黄色に変色したものや、傷がついたものが多い。色も茶色がかかってモスグリーン系だ。モネの「睡蓮」で水面の色調が茶色っぽくくすんでいるのはそのせいかと思われる。