植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オカタツナミソウ

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5月も半ばを過ぎ多摩丘陵の木々の緑も濃い。そのため雑木林の中の小道はかなり薄暗くなってきた。小道沿いの斜面の草叢にこの花が点々と咲いていた。草丈は30㎝くらいあり、普通のタツナミソウより花も大きい印象である。花に透明感があり、色が淡くて白っぽいので、光を発しているように見える。

 

シソ科タツナミソウ(立浪草)は花の形が岩礁に打ちあがる波(浪)にたとえられてこの名がある。仲間は色々あって識別が難しいとされている。

 

この花は林の中の木陰で咲く点と、他の種類のように花序(花の付き方)が上下に伸びず、ほぼ同じ高さに並ぶことからオカタツナミソウ(丘立浪草)と考えた。他にも毛足の短さや葉の裏に腺点(分泌腺)があるなどの特徴があるが、画像からでは確認できない。今度見たらしっかり確かめようと思う。