植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

カラスウリの実

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 トロピカルフルーツのような派手な赤色だ。しかし草が枯れ木々が葉を落としたところに、萎れた葉とともにこれがぶら下がっていると、かえって晩秋の侘しさが増すように感じる。

 中に入っているのは黒い種と若干のオレンジ色の果肉が絡みついた繊維のみ。苦くて食べられない。そのため冬の終わりごろまで残っていることがある。しかし、いつの間にかなくなっているのは、春先の餓えた鳥(カラス?)がくわえていくのか。食べられずにそのまま遠くで落としてくれれば、種が蒔かれて都合がいいのだろう。

 夏に白いレースで作られたような妖しい雰囲気の花を咲かせる。撮影を狙っていたのだが、崖や繁みなどに多く、真夜中に咲くため今年もついに見ることができなかった。