小花が集まった丸い花は、最初は紅がかっているがそのうち白くなる。名前は花が可愛らしくて同じタデ科のソバに似ているからとのこと。…とてもそうは思えない。ツル性でもないし。
ヒマラヤ原産で、造園用に明治期に導入されたが、今は半野生化している。最近は街のあちこちで見かける。葉にはV字型の模様があり、濃緑と赤紫の取り合わせがちょっと地味なイメージを与える。
近所のアパートが9月ごろ取り壊されて更地になった。そこに数株芽を出すと、ほふく(地を這う)枝を出して円形に広がり、今は直径50センチ以上になって地面を半分ぐらい覆っている。その間ずっと花をつけていた。ほかの雑草が枯れてしまう晩秋にかけて元気になる植物である。
寒くなると紅葉して全体が赤っぽくなる。本格的な冬には地上部は枯れてしまうが、地下茎が残っていてまた芽を出す。この生命力は雑草の資格十分だ。