191129 川音川
郊外の川辺を歩いているとほぼ枯れた草むらの中に赤いものが見えた。近づいてみるとクコの実であった。種が川に流されてきて野生化したものだろう。この透きとおったようなサンゴ色と、流線形が何ともカワイイ。
日本を含む東アジア原産のナス科の小低木である。そういえば同じ科のトウガラシやパプリカと色の感じが似ている。夏から初秋にかけて紫色の小さな花を咲かせる。下に別の場所で見かけたものを示す。
190728 七国山
実を干したものは枸杞子(くこし)といって漢方薬として用いられる。そのためか昔から民家によく植えられていた。最近は、薬膳料理の白粥に乗っていたり、杏仁豆腐の飾りになっていたりする。医食同源のうえにいかにも美味しそうだ。