植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

クコの実

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                          191129 川音川

 郊外の川辺を歩いているとほぼ枯れた草むらの中に赤いものが見えた。近づいてみるとクコの実であった。種が川に流されてきて野生化したものだろう。この透きとおったようなサンゴ色と、流線形が何ともカワイイ。

 日本を含む東アジア原産のナス科の小低木である。そういえば同じ科のトウガラシやパプリカと色の感じが似ている。夏から初秋にかけて紫色の小さな花を咲かせる。下に別の場所で見かけたものを示す。

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                        190728 七国山

 実を干したものは枸杞子(くこし)といって漢方薬として用いられる。そのためか昔から民家によく植えられていた。最近は、薬膳料理の白粥に乗っていたり、杏仁豆腐の飾りになっていたりする。医食同源のうえにいかにも美味しそうだ。