立石海岸の崖の上などでは海浜独特の植物がみられる。今の時期、草はほとんど枯れているが、その中で黄色い花が目についた。二種類あり、一つは街でもよく見かけるツワブキだ。そしてもう一つがイソギクだった。
キク科の花は中心部の筒状花と、周辺の花びらがついた弁状花からなる。イソギクの花は筒状花のみだが多数付くので結構華やかだ。葉も独特で、周辺が少し上に反って白い裏面が見えるため縁取りがあるようだ。
日本固有種で、千葉県から静岡県にかけての海岸線と伊豆諸島に分布する。三浦半島はそのど真ん中だ。どこかで見たことがある花だなと思ったら、うちの近所の民家で栽培されていた。海岸の過酷な環境にも耐えるので育てやすく、園芸に用いられるようになったのだろう。