植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ノボロギク

f:id:M_majipan:20190719163840j:plain

 いつも車が停まっている近所の空き地に生えていた雑草だ。キク科だが外周の舌状花がなく中央の筒状花のみである。遠目には花が咲いているのかいないのかわからない、目立たない花である。ガクに生えている毛のようなもの(小ガク片)が黒くて少し奇妙な印象を受ける。なんか、独自のファッションセンスを押し通すオッサンみたいな印象だ。

 最初は気づかなかったが、よく見ると周りにたくさん生えている。これも草取りの時往生する。

 名前が面白い。野原の襤褸菊でノボロギクだ。花が終わった後の綿毛が画像のようにグチャッと乱れた感じで、ボロ布のようだからだそうだ。

 ひどい言われようだ。しかし、勢力拡大のためにはなりふりは構わないという、ある種のバイタリティを感じるのも確かである。