植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

センリョウ(千両)の実

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 里山公園の管理棟の近くに植えてあったものだ。今頃からたくさんの赤い実をつけるので、よく目立っていた。冬中、葉も実もつけているので、冬の彩りとして重宝されているようだ。

 葉も実もよく似た植物が何種類もあることが知られている。それぞれマンリョウ(万両)、千両、百両、十両である。一両というものもあるそうだ。木の大きさと実の多さで区別されるが、それぞれ別種の植物である。どれも実を金貨(小判)に見立てているので景気が良い名前だ。

 実を言うと、この木は「ヤブコウジ」という名札がついていた。これは十両の正式名なのだが、どうも木の大きさが違うようだ。また、マンリョウヤブコウジは実が下向きに付くため、葉の下になり目立たない。一方、センリョウは葉の上に上向きに実がつく。そのため画像の植物はセンリョウとさせてもらった。

 クリスマス飾りの定番であるヒイラギも赤い実をつける。リースの赤い実はだいたいこれである。クリスマスと正月の飾りが、洋の東西にかかわらず、似たような葉と実の植物を用いているのは面白い。

 暗い冬空に負けない赤い実は、メデタイ感じがするのは確かである。