里山公園の管理棟の近くに植えてあったものだ。今頃からたくさんの赤い実をつけるので、よく目立っていた。冬中、葉も実もつけているので、冬の彩りとして重宝されているようだ。
葉も実もよく似た植物が何種類もあることが知られている。それぞれマンリョウ(万両)、千両、百両、十両である。一両というものもあるそうだ。木の大きさと実の多さで区別されるが、それぞれ別種の植物である。どれも実を金貨(小判)に見立てているので景気が良い名前だ。
実を言うと、この木は「ヤブコウジ」という名札がついていた。これは十両の正式名なのだが、どうも木の大きさが違うようだ。また、マンリョウとヤブコウジは実が下向きに付くため、葉の下になり目立たない。一方、センリョウは葉の上に上向きに実がつく。そのため画像の植物はセンリョウとさせてもらった。
クリスマス飾りの定番であるヒイラギも赤い実をつける。リースの赤い実はだいたいこれである。クリスマスと正月の飾りが、洋の東西にかかわらず、似たような葉と実の植物を用いているのは面白い。
暗い冬空に負けない赤い実は、メデタイ感じがするのは確かである。