植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ツルウメモドキの実

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2週間ほど前、雑木林の林縁で見つけた黄色い実。径7~8mmぐらい。冬景色の中、少し痛んだ丸っこい葉が寂しげだ。「黄色い実」で検索しても何の木かわからない。色々調べてようやくツルウメモドキだと分かった。分かりにくかったのは、「赤い実」に分類されており、葉も黄葉と枯れで印象が変わってしまっていたためだ。

 

ニシキギ科のツル性の木で、5~6月頃緑色の地味な花を咲かせる。楕円形の葉の周囲に鋸歯(ギザギザ)がありウメに似ているのでツルウメモドキ(擬)という。ちなみにウメモドキというものもあるが、モチノキ科の別種だ。

 

黄色い実は果皮が3つに裂けて、中から赤い種皮に覆われた種が出てくる。2週間ほどかかると見積もって、しばらく待つことにした。その後木枯らしが吹く寒い日があり、見に行くと葉は全部落ちて実も少ししか残っていなかった。

 

2,3個だが実が開いたものがあった。実には雌シベのなごりの突起がある。拡大するとなんとも強烈な色だ。アメリカ製のグミみたいだ。甘い感じがするが無味とのこと。

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