梅雨明けして夏草の季節だ。援農では草取りが主となる。薬を使わないので、炎天下の除草は大変である。しかも、一週間前に小さな芽だったものが、もう作物と同じぐらいに伸びておりいやになる。
「雑草という名の植物はない」と昭和天皇は言われた。生物学者であられた陛下の御見識である。しかし私は庶民だから「この雑草め!」と罵ってもよいのだ。
画像はコマツヨイグサである。一般に月見草というが、正式にはマツヨイグサである。この仲間の中では花が小さくて目立たない種類だ。横に這うのであっという間に地面を覆ってしまう。花はよく見ると清楚なのだが、草取りの時は立派な雑草である。