多摩丘陵の植物
今頃の雑木林の中で咲いている木の花は白いものばかりで地味だ。咲いていることすら気づかない人も多いだろう。葉が鬱蒼と茂って薄暗く、赤や黄色の花では授粉してくれる虫たちに対して目立たないのだろうか。ともあれ爽やかな印象で、今頃の空気感の一部に…
ミズキは高木で、今頃樹冠に白い花をつける。小花は径8㎜ほど。細い花びら4枚が十文字型につき、4本の雄シベが交差するシンプルな作りで、密集した花序をつくる。遠くから見るとワタを被ったようだ。甘酸っぱい香りがする。 ミズキ科。春先に枝を切る(やっ…
雨上がりの日曜日。管理を任されている多摩丘陵の竹林でのタケノコの試し掘りに参加した。雨後の竹の子というから期待したがほとんど出ていなかった。一時間ぐらいでようやく人数分採れた。昨年は多かったので今年は裏作のようだ。 画像では竹が密に生えてい…
多摩丘陵の竹林。かつての里山ではよく手入れされていたが、最近は放置されて荒れてしまった竹林を見ることが多い。ここは私の属するNPOで管理しており、冬の間に古くて黄色くなったり倒れたりしたものを切って整理している。春から初夏にかけての緑したたる…
里山の雑木林の中は薄暗い。高所にある葉に陽が当たっており、下から見上げて透過する色を見ている。ハゼノキの真っ赤な紅葉は美しいので有名であるが、こういうのもステンドグラスのようでなかなか良い。 ウルシ科の小高木。樹高は10mほどになる。小葉9-15…
先日リュウノウギクについて自然のものを見たことがないなどと書いた。ところが数日前多摩丘陵を歩いていると、雑木林の中の道路沿いに次々とノギクが現れた。日当たりのよい小さな崖のようになっている場所だ。これが植物園で見たものと特徴がそっくりなの…