植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ハゼノキの紅葉

里山の雑木林の中は薄暗い。高所にある葉に陽が当たっており、下から見上げて透過する色を見ている。ハゼノキの真っ赤な紅葉は美しいので有名であるが、こういうのもステンドグラスのようでなかなか良い。

 

ウルシ科の小高木。樹高は10mほどになる。小葉9-15枚の奇数羽状複葉でウルシに似ているが、小葉が細長く先が尖る。原産国は中国。関東以西で栽培され広がった。実に含まれるワックス成分から木ロウを作り、和ろうそくなどの原料としたのである。今は、鳥が種をまくのか野生化したものをよく見る。

 

この里山に多いのはかつてのそんな歴史があったのかもしれない。ウルシと同じで樹液にうかつに触れるとかぶれるので注意。