植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

多摩丘陵のリュウノウギク

先日リュウノウギクについて自然のものを見たことがないなどと書いた。ところが数日前多摩丘陵を歩いていると、雑木林の中の道路沿いに次々とノギクが現れた。日当たりのよい小さな崖のようになっている場所だ。これが植物園で見たものと特徴がそっくりなのだ。

 

花の直径は3㎝くらい。1輪取ってバラしてみると強い香気を感じた。甘くすっきりした香りで青臭さがほとんどない。また唇状花、筒状花ともに冠毛はなく、明らかにノコンギクなどとは異なる。リュウノウギクでまちがいないようだ。

 

今まで何を見ていたのだろう。9-10月に大量に咲いていたのがノコンギクばかりだったので、先入観があったせいだろう。いつの間にか入れ替わっていた。ともあれ晩秋の風景が似合う花である。