植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

キチョウ(黄蝶)

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 郊外を歩いていると、道路脇の斜面のあちこちで飛んでいた。見回すとメドハギの茂みに覆われている。このチョウはマメ科の植物を食草とするのでよくその周辺にいる。

 羽根を閉じてセンダングサの花にとまっている。裏面は薄茶色の斑点を散らしたようになっているが、広げると表側は羽根の周囲に黒い隈取(くまどり)がある。類縁のモンキチョウ(紋黄蝶)とよく似ている。キチョウはやや小型で、モンキチョウの上翅には裏表に小さいがクッキリとした丸い紋がある。

 私は夏に発生しモンシロチョウの亜流みたいなモンキチョウより、こちらの方が好みである。少し渋い色で秋の黄葉の風情があるのが良い。