郊外を歩いていると、道路脇の斜面のあちこちで飛んでいた。見回すとメドハギの茂みに覆われている。このチョウはマメ科の植物を食草とするのでよくその周辺にいる。
羽根を閉じてセンダングサの花にとまっている。裏面は薄茶色の斑点を散らしたようになっているが、広げると表側は羽根の周囲に黒い隈取(くまどり)がある。類縁のモンキチョウ(紋黄蝶)とよく似ている。キチョウはやや小型で、モンキチョウの上翅には裏表に小さいがクッキリとした丸い紋がある。
私は夏に発生しモンシロチョウの亜流みたいなモンキチョウより、こちらの方が好みである。少し渋い色で秋の黄葉の風情があるのが良い。