草むらの中に点々と鮮やかな黄色の花が目立つ。花が少ない今頃は貴重である。最初は全体の印象からキンポウゲの仲間かと思われたが、花びらの感じや実の形が異なるようだ。
じつはバラ科で、全国の丘陵地や山地の林縁や草地に分布する。草丈は50㎝程。五弁の花は径1.5~2㎝で雄シベが多い。花後は花びらが落ちてモールのボタンのような印象になる。分岐した花茎に、先が尖った鋸歯(きょし、ギザギザ)がある葉が付く。
大根草。トボけた名前である。地面に放射状に広がった葉(根生葉)が野菜のダイコンを思わせるのが名前の由来とのこと。下に他の場所で撮ったものを示す。