ツルマメはダイズ(大豆)の祖先原種とされており、日本及び東アジアに自生する。花はダイズそっくりだが、ツル性で、三葉複葉型の葉も小ぶりだ。豆も小さい。
ダイズは古くから東アジアで広く利用されてきた。日本でも縄文式土器に圧痕が付いているなど歴史は長い。近代になってヨーロッパやアメリカで改良され、世界的な作物になっている。
多摩丘陵の雑木林でそれらしきツルを至る所で見るのだが、いまだに花が咲いているのに出会えない。開花期の真夏は暑くてなかなか行けないせいだ。画像の花も9月初旬に相模川の河川敷の草叢で偶然見つけたものだ。
以前日本原産の野菜は、ミツバなどあまりお腹の足しにならないものばかり…などと書いたが、訂正。ダイズの栄養と味は世界に誇れる。なおアズキ(小豆)の原種も日本にある。