先月末の晴れた日の空である。枯れススキと葉の落ちた木立ちの向こうにすじ雲(巻雲、けんうん)とうろこ雲(巻積雲、けんせきうん)が見える。ササっと刷毛ではいたようなすじ雲はいつ見ても爽やかな気分になる。
どちらも5~13㎞の高い所に出る雲だが、向きが90度違っているのが面白い。この時地上は無風であったが、上空では強風が吹いている様子である。高さにより向きが違っているのであろう。
すじ雲やうろこ雲に代表される秋の雲ももう終わりだ。これからは、冬のモコモコした灰色の雲(高層雲)が空いっぱいに広がってくる。