植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

金鉱石

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 12月に入ると太陽光も弱々しくなり気分も暗くなりがちである。そこで景気のよい画像をひとつ。金鉱石である。数年前のミネラルショーで買ったもので、実は小さな標本だ。しかし拡大するとこの輝きが何とも美しい。見ているだけで心が温かくなる気がする。

 産地はカナダ・オンタリオ州レッドレイク鉱山。世界最大の金鉱山の一つである。母岩は太古代(28億年前)の変成した玄武岩で、白黒の鉱物が片麻岩のような縞状構造になっている。金は母岩中に点々とあるものと、クラック(割れ目)に沿って金箔状になっているものがある。いずれにせよ輝きは鮮やかな黄金色で驚異的な高品位(含有率)である。

 日本の金鉱石は砂金を除いて、大部分が石英脈中の銀鉱石に含まれるもので、目に見える大きさのものはほとんどない。こんなすごい鉱脈がある国が羨ましい。近場ででこんなのが出るとなれば、私も早速つるはしを担いで掘りに行くのだが。