よく行く公園の立木。葉を落とした木々の中で、いつの間にか無数の花芽(蕾)をつけていた。花芽はフワッとした毛に覆われている。寒さも底を過ぎてようやく少し暖かさを増した陽光に輝いて見えた。
この木は「タムシバ」と名札が付いており、昨年の春、コブシそっくりの白い花を咲かせていた。コブシとの違いは、六弁の花や葉が細長いことと香りが強いことである。別名ニオイコブシ。近くにコブシの木があったので比べると、花芽の数が倍ぐらい多いようだ。他にも特徴はあるが、花が咲いた時に比較してみたい。
モクレン科の落葉低~高木。名前の由来には、若い葉に白いハン点があるため皮膚病のタムシのようだというものと、葉を噛むと独特の甘みがあるため「噛(か)む柴(しば)」が訛ったという説がある。