植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

マガモのカップル

少し前にオオバン(鳥)を見た都市河川。沿道を逆コースで下ってみた。晴れて寒いが正月で空気が澄んでおり、歩くと気持ちが良い。すぐ目に入ってきたのがマガモである。画像ではオスメス寄り添って泳いでいるが、じつは一緒にいたのはオス1羽とメス2羽で、どういう関係かわからない。

 

夏場に北海道以北シベリアなどで繁殖し、秋冬に本州以南に飛来する冬鳥である。オスは頭が緑色の光沢がある黒色で、光線の加減で青く見えることもある。クチバシは黄色。身体は全体に白っぽく胸から背中にかけて紫がかった褐色のため白い首輪があるように見える。一方メスは薄い茶色に黒褐色のうろこ状の模様がある。クチバシは黒くオレンジ色の縁取りがある。カルガモによく似ているが目の周りの隈取りのような線が薄く、羽の模様も目が細かいようである。

 

真鴨というくらいで普通のカモだが、近場ではあまり見かけない。他のカモ類と同じように水面を泳ぐのは得意だが、潜るのはうまくない。水中に首を突っ込んで水草や貝などを食べる。家禽に改良された品種がアヒルで、それと掛け合わせたものがアイガモである。外見は異なるが三者は生物学的には同じものとのこと。