昨年の今頃、朝の駅で電車を待っている時ふと気づいた光景。フェンスに張り付いて縦横に広がるツタのツルが、壁に掛けられた風景画のように見えた。
電車が発着するたびに巻き起こす風でどんどん葉が飛んでいく。昨年は気が付いた時にはほとんど葉がなくなって、ツルしか残っていなかった。今年は何とかイイカンジで葉が残った画像を撮ることができた。
真っ赤に紅葉する木といえば近場ではハゼノキやニシキギ、ハナミズキなどがあるが、色はやや単調だ。ツタの紅葉は強烈な赤で、部分的に白いところや緑が残って黒っぽく見える部分がある。変化が多く、なかなか渋くて味がある。フェンスが白地なので、和紙に描かれた彩色の日本画といったところか。