植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ツタが描いた絵2022

昨年の今頃、朝の駅で電車を待っている時ふと気づいた光景。フェンスに張り付いて縦横に広がるツタのツルが、壁に掛けられた風景画のように見えた。

 

電車が発着するたびに巻き起こす風でどんどん葉が飛んでいく。昨年は気が付いた時にはほとんど葉がなくなって、ツルしか残っていなかった。今年は何とかイイカンジで葉が残った画像を撮ることができた。

 

真っ赤に紅葉する木といえば近場ではハゼノキやニシキギハナミズキなどがあるが、色はやや単調だ。ツタの紅葉は強烈な赤で、部分的に白いところや緑が残って黒っぽく見える部分がある。変化が多く、なかなか渋くて味がある。フェンスが白地なので、和紙に描かれた彩色の日本画といったところか。