植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ハマヒサカキの花

里山の環境を残した公園を歩いていて見つけた花。今の時期サザンカなどを除いて咲いているものは珍しい。雑木林の林縁で大きな木の陰になっており、直径4㎜ぐらいと小さい。今の時期でなければ見逃してしまうだろう。

 

ツヤのある深緑の葉には鋸歯があり、一見してヒサカキの仲間と分かる。ただし花期はヒサカキが3~4月であるのに対し、今頃(10~12月)である。またヒサカキの葉は先が尖るが、こちらは先が丸い。花びらは5枚。雌雄別株で、画像のものは多くの雄シベが見えるので雄花のようだ。

 

サカキ科の常緑低木。本州中部から沖縄にかけての海岸に分布。丈夫なので街路樹などにも使われる。サカキやヒサカキと違い神事には用いられない。これらに特有の花の匂いはやはりある。悪く言えばガスに付けられている臭い。よく言えばちょっと癖の強いお香のようにも感じる。