植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤマガキの実

うちの狭い庭にいつの間にか生えてきたカキノキ。芽生えからもう十数年になる。樹高が4mぐらいになり花も咲くのだが実ができなかった。今年ようやく実がなった。陽光に映えて美しい。

 

実の形は少し角張った球形である。大きいものでも径4.5㎝と小型で、明らかに普通のカキとは異なる。ちなみにスーパーで買ったものは径7~8㎝、長さ4.5㎝である。干し柿になる縦長のものとも違っている。調べてみるとヤマガキ(山柿)と呼ばれる野生種らしい。どうやって我が家に来たのだろう。

 

1個傷があって柔らかくなっているものがあり、切って少し舐めてみるとちゃんと甘い。しかし甘酒のような発酵した味とわずかな渋みがあり、これではダメだ。完熟すれば甘くなる可能性はあるわけだが、柔らかいものは好みではない。そこで正常な実の皮をむいて小さなカケラを舌に乗せたところ…。痺れるような渋み!これが渋柿の味なんだと変に感心した。

 

さてどうしてやろう。まだ固いようなので当面はもう少し熟すのを待つことにする。それで渋いようなら、ネットに様々な渋抜き法がある。焼酎につける、干し柿にする、冷凍庫に入れておく、など。全部試してみるつもりだ。