植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

植物園の花

薬師池公園(東京都町田市)の中にある植物園。万葉集に詠まれた植物ということで日本在来の植物が集められている。場所は多摩丘陵の一角にあたる。近場で花を探すときに開花時期や草丈などの参考になるのでたまに訪れている。今の時期は秋風が冷たくなってきて花は少ないが、見て回るとけっこう個性的なものがある。

 

キイジョウロウホトトギス(画像上)

紀伊上臈杜鵑。名前の通り和歌山県の固有種である。上臈とは身分の高い宮廷の女官のこと。そんな雰囲気だ。

 

園芸化されているのか街でも見かける。日本各地に亜種があり、近場の丹沢山地ではサガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑)というやはり黄色の固有種が知られている。そういえばホトトギスの花の盛りはちょうど今頃である。

 

 

ゲンノショウコ(画像下)

先日も紹介したがこれは赤花種。関西に多いとのこと。ちなみに近場では白花種しか見たことがない。

 

トリカブト

おそらくヤマトリカブトという種類である。鮮やかな紫色をしているが陽射しがきつくて色が飛んでしまった。近場ではたまに出会う花だ。

 

タヌキマメ

マメ科の仲間ではなかなかユニークな形をしている。ヤナギに似た葉に白い毛の生えた袋状の実が多数垂れ下がっている。眺めていると妙に生々しくて名前の由来が納得できる。多摩丘陵にも生えているそうなので探しているところだ。