住宅地の中の農地の周辺。奇妙なツユクサを見つけた。花の形はよく似ているが、大きさは半分ぐらい。花弁は小さく丸みを帯びており、花色はやや薄い。一方、葉は大きくて縁が波打っている。苞(ほう)や茎に毛が多い。
ツユクサ科の一年草。世界的に熱帯地方に分布する。赤い色の匍匐枝を伸ばして横に広がる。茎は多数に分岐し、その先に二つずつ花を付ける。なお通常の花とは別に地下に花芽を伸ばして実をつける性質がある。
国内では関東地方以西の比較的暖かい地方の海沿いの地域に自生する。私は見るのは初めてだ。北に分布を広げているとのことで、近場では今はまだ珍しいものだが温暖化により今後は増加するかもしれない。対照のため普通のツユクサの画像を下に示す。すぐ近くで大量に咲いていたものだ。