植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

キンエノコロ

エノコログサの仲間の一年草。名前は穂に黄緑色~茶褐色の硬い毛が多く、陽を浴びると金色に光って見えることから。穂は垂れず直立する。日当たりのよい田の畔(あぜ)や路傍などで見かける。近場ではエノコログサと比べるとマイナーな存在である。

 

画像は、谷戸の水田の畔に生えていたもの。水田ではイネが穂を垂れている。実った稲穂は少し山吹色を帯びていて黄金(こがね)色と形容されることがある。キンエノコロも色が似ているのが面白い。同じイネ科だから当然かもしれないがエノコログサとは印象が大きく異なる。

 

下の画像は、箱根芦ノ湖付近の湿地でみたキンエノコロの群生である。穂が全体に短いので厳密にいえば亜種かもしれない。一面に広がっているとなかなか美しく見ごたえがあった。