ウリ科で、原産地は中国・日本。林の中やヤブなどで他の木に絡みついて成長する。名前の由来は、食べられない(役に立たないという意味)からとかカラスが好むからとかいわれる。秋の朱色の実は良く目立つが、花も相当奇抜である。
花は夜に咲く。5枚の白い花びらの周縁が多数の紐状になって長く伸びる。レースのように広がり直径10㎝にもなる。夜行性の蛾に授粉してもらうために進化したと考えられている。月光によく映えると思う。
公園の植え込みのツツジに盛大に絡まって多数の花を付けている場所を見つけた。撮影を狙っていたが、問題は花が日没後に開き、日の出とともに急速に萎(しぼ)んでしまうこと。しかもこの暑さだ。とても夜間や早朝暗いうちに出て来る気力がわかない。
画像は朝8時半のもの。たまたま大きな葉の上になっていて押し花的に乾燥し、あまり縮んでいない。これはこれで面白いが、花が広がった様子を想像してみて欲しい。