植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ザクロの花

街中でも庭木としてよく見かける。ザクロは果物の一種だが、私には子供のころに食べて酸っぱかった記憶がある。もっぱら観賞用のものではないか。花も実も個性的で、強烈な印象を受ける。

 

樹高は5-6mになる。今頃、枝先に直径5㎝ぐらい朱赤色の花を付ける。花弁は6枚で、紙をクシャクシャと丸めてから伸ばしたような感じだ。花後は六裂したガクの根元が膨らんで直径5㎝くらいの球状の実になり、10月ぐらいに熟れると、不規則に割れて中から淡紅色の種皮に覆われた種が顔を出す。花も実も整った形ではないところに独特のアジがあって目を楽しませてくれる。

 

ミソハギ科。小アジア(トルコ付近)~ヒマラヤ原産。人類とのかかわりは非常に古く、古代エジプトギリシア神話にも登場する。日本へは平安時代に中国から伝わった。そのため、ザクロの名前は漢名の「柘榴」の中国語の発音から来ている。